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浜っ子道場56「三溪麺」

浜っ子道場「三溪麺」

三渓園は、観梅会の季節。今年は暖かいせいか、すでに白梅がきれいに咲き、
多くの人が訪れているそうです。とはいえ〜やっぱり?花よりだんご。
みなさんは、三渓園名物である麺料理を御存知でしょうか。

その名も「三溪麺(そば)」。これを考案したのが三溪園の創始者である原三溪です。
原三溪は非常に多趣味で、食通で、日本料理は勿論、西洋・中華と
あらゆる世界の国々の美味しい料理を食べて歩かれ、また自らも色々な料理を
考案してお客様に振る舞われ、楽しまれていたのだそうです。
そのうちの一つであり、自信作であったメニューが「三溪麺(そば)」。
ツユはなく、特製の麺と具を混ぜながら食べる、和・洋・中が融合した料理。
「そば」といってもそば粉ではなく、小麦粉で作られた細麺なので、
細いうどんという感じ。その上にとろみのついたあんがかかり、
きぬさや、薄焼き卵、ハムが添えてあります。これをよくかきまぜて食べます。
味は、あんに細切りの竹の子がはいっているからか、春巻の具みたい。
酸味もプラスされていて中華風。でもあんと麺をからめて食べる所が、
スパゲッティーにも似ていて、とても不思議です。このメニューは、
三溪園内の茶店の一つ、待春軒では、こぶ茶をそえてだしてくれます。

又、三溪園の隣には、室町時代の古民家を移築し、江戸期、昭和初期の建物を合わせた
という原三渓の長女の家がありました。現在そこでは、原三渓のひ孫にあたる
女将さんの手によって、隣花苑(りんかえん)という、料理店が営まれています。
ここでは、三溪麺を中心としたコース料理などがゆっくりと頂けます。
三溪麺のレシピは、代々受け継がれ、「一人でも多くの方に原三溪の思い出として
残していきたい」という思いから、変わらない味で今に至るのだそうです。

様々な文化財の建物を移築し、残している三渓園は、横浜商人らしい発想の庭園だと
思うのですが、三渓麺も斬新で、とても横浜らしい料理ではないでしょうか。
これは、味わう価値ありますよ。

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