浜っ子道場146「ロイヤルウイング」
大さん橋を起点に、毎日4便運航している
エンターテイメント・レストラン船「ロイヤルウイング」は、
全長86.7m、総トン数2,872トン、旅客定員630名の
東京湾最大級のクルーズ船です。
レストランで楽しめるのは中華料理。
ロイヤルウイングの総料理長は、本場中国飯店協会から
最高料理人の称号を得た「蘇敬梨(ソ・ケイリ)」氏で、
世界でも約20名しかいないという料理人が腕を振るうコース料理や
手軽なバイキングも人気です。
又、別名「日本唯一のエンターテイメント船」を名乗る
ロイヤルウイングは、各テーブルでマジックや、
バルーンアートなどを楽しませてくれ、
クラシックなどの生演奏も楽しめます。
定期便のコースの他、イベントクルーズ、
ブライダルなどでの貸し切りもできますよ。
さて、このロイヤルウイングは、1959年、
関西汽船の瀬戸内海の日本最初の
クルーズシップ「くれない丸」として三菱重工神戸造船所で竣工。
1960年に、大阪-別府航路線として就航しました。
当時、日本最大の内航客船会社であった関西汽船は、
外国人観光客と新婚旅行客を主とした、
当時考えられる最高の客船を2隻建造したのだそうです。
それが「くれない丸」と「むらさき丸」。
接客サービスは大阪商船から引き継いだ定評のあるものでありながら、
定期客船として運航する必要から3等船室も設けた設計で、
帰郷客や修学旅行生も乗せたのだそうです。
この2隻は日本の内航客船のスタンダードとなり発展していきましたが、
その成功のためにカーフェリー化に乗り遅れてしまい、
1985年佐世保重工に売却され、1988年、レストランシップに改造。
その後、ロイヤルウイングとなり、就航したのは2001年です、
また、くれない丸の当時、船首に「乾バウ」と呼ばれる
乾崇夫(いぬいたかお)博士が開発した
球状船首(きゅうじょうせんしゅ・バルバス・バウ)を取付、
走航実験を実施したことでも有名な船です。
球状船首は、船の造波抵抗を打ち消すために、船首に設けた球状の突起で、
燃料効率や速度の向上を図ることができるもので、戦艦大和の形といえば、
わかりやすいかもしれません。大和型戦艦に多く採用されていたものの、
商業船での効果を実証した実験だったのだそうですよ
客船黄金時代の面影を残す外観デザインと、外洋航海にも耐えうる構造。
そして現役唯一の、操舵室の大口径木製操舵輪を持ち、
客船ファンにはたまらないロイヤルウイング。
船の時代を作り上げてきた船で、楽しいクルーズが出来るのは
横浜という土地ならではの楽しみです。
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