浜っ子道場164「ナポリタン」
今のようにたくさんのイタリア料理店がなかった頃。
レストランや喫茶店で食べられるスパゲティのメニュー、
そして、家で作るスパゲティのメニューは、
ミートソースかナポリタンが定番だったかと思うのですが、
みなさんはいかがでしょうか。
ナポリタンは、パスタの本場のイタリアにはなく、
日本にしかないスパゲッティなのだそうです。
このナポリタンを日本で初めて考案されたのは、
横浜のホテルニューグランド。
ニューグランドに、開業と同時にパリから招かれた
初代料理長サリー・ワイルは、日本人に馴染みやすいように、
コース料理が主体だった当時のフレンチに
ア・ラ・カルト(一品料理)というスタイルを取り入れた
柔軟な考えの持ち主で、ピラフの上に、
当時ヨーロッパで流行っていた、シュリンプのクリーム煮を
かけて焼き上げた、ドリアを生み出しました。
そして、その愛弟子だった2代目総料理長、入江茂忠さんは、
連合軍に接収されていたころ、軍用食として出されていた
スパゲッティとトマトケチャップをあえてつくった料理にヒントを得て、
トマトケチャップのかわりに刻んだニンニクにタマネギや生トマト、
トマトペーストを入れ、オリーブオイルをたっぷり使ったトマトソースであえた、
ナポリタンを作り出しました。
当時と変わらないレシピの元祖ナポリタンは、現在、ニューグランドの
本館1階「ザ・カフェ」で食べられる人気メニュー。
元祖はケチャップで作るのでは、ないのですね。
横浜生まれの日本独自のスパゲティの味。
私は、ケチャップで作るのも大好きですが、
元祖の味も味わってみては、いかがでしょうか。
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