浜っ子道場166「神奈川県庁〜キング」
「キングの塔」の愛称で親しまれている神奈川県庁本庁舎。
このゴールデンウィークに、開港150周年メモリアルイベントとして、
一部公開されていました。私もみにいってきましたよ。
公開されていたのは、知事室、第三応接室、大会議場。
知事室は、現在使用されている所なので、外からみるだけ。
中に入れた第三応接室は、施工当初は天皇陛下の貴賓室だったそうです。
そして大会議場では、マリア・ルス号事件の「大はい」の展示がされていました。
マリア・ルス号事件とは、1872(明治5)年、
横浜港に停泊中のペルー船籍マリア・ルス号から脱出した中国人労働者が、
イギリス軍艦に救助を求めました。当時の神奈川県権令であった
大江卓は神奈川県庁内に臨時法廷を開き、これを人身売買であると判断し、
中国人229名を解放したというものです。
この結果、中国人を解放したことに感激した横浜在住の中国人達が、
事件解決の立役者であった神奈川権令の大江卓(おおえたく)と
外務卿の副島種臣(ふくしまたねおみ)に対して
贈ったというものが、真紅の布地に金色文字の大はい、
大きな旗(3.48m×1.87m)です。会議場の真ん中に
大きなガラスケースに入れられて展示されていました。
又、屋上も一般開放されていたのですが、港の風景がとてもよくみえました。
県庁本庁舎は、1928年(昭和3) 竣工、鉄骨鉄筋コンクリート造5階建て、
地下1階、塔屋付。関東大震災で焼失したことから再建されたもので、
設計は公募により、小尾嘉郎(こびよしろう)の案をもとに、
我が国の耐震構造学の権威である佐野利器(さのとしかた)を顧問に迎え、
神奈川県内務部により実施。外壁のスクラッチタイル貼りで、
中央の高塔が特徴的な、かわら屋根の五重塔を模したもので高さ49mあります。
西欧建築に日本趣味が取り入れられたミックススタイルのこの建物は、
昭和初期に流行した「帝冠様式」の先駆けとなりました。
屋上では、その自慢の塔が間近でみられ、スクラッチタイルの様子も
みることができましたよ。
大理石の階段や、天井、どれもクラッシック建築好きにはたまらないものでした。
他の都市の県庁舎の建物は、高層ビルのようなものも多いので、
いつまでも、この建物が活躍してくれるといいなあと思いました。
キングの名にふさわしい、風格のある建物です。
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