浜っ子道場195「シクラメン」
クリスマスシーズンが近づいてくると、お花屋さんに並ぶのがシクラメン。
横浜では市内全域で、シクラメン・パンジーなどの様々な苗物の生産が盛んです。
シクラメンは昭和20年後半ごろから始まり、戦後の経済成長とともに、
需要も伸びてきましたが、生産量が少なかったために価格が高いものでした。
鉢花の王様として、贈り物、クリスマスやお正月の飾りとして昭和40年代に、
人気が高まりました。
シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の植物。
花が咲いた後、花梗がバネのように巻くのでこの名が付きましたが、
日本で主に出回っている品種の多くは、バネの用には巻かないのが特徴です。
日本名では「ブタノマンジュウ(豚の饅頭)」「カガリビバナ(篝火花)」
などと呼ばれていたのだそうです。
現在でもシクラメンは横浜の花鉢物生産の中心となっていて、
シクラメン農家の数は、平成17年のデータで、市内に44戸あり、全国1位。
生産数にすると全国26位となりますが、14万3千鉢が生産されています。
シクラメンは、種子を蒔くのが11月下旬から12月で、
出荷までに一年かかる鉢物で、出荷までには多くの作業を必要とします。
シクラメンは年が明けるころ、芽を出します。水やりに注意しながら育て、
4月、6月とポットを植え替えながら、大きくしていきます。
シクラメンは夏が苦手なので、扇風機、遮光をして、温室内を涼しくさせ、
ダニなどの防除が必要です。9月にさらに大きなポットに植え替え、
「葉組み」といって葉の向きをそろえます。
そして11月下旬にきれいに咲き、出荷の時期を迎え、
品評会なども行われるのだそうです。12月には種子をつけ、
それを洗って乾燥させ、また来年に向けて種子をまきます。
このように一年中作業に追われるのがシクラメン。
手がかかるだけに、値段が張るのにも納得ですね。
シクラメンは日当たりの良い場所を好みます。
長持ちさせるためのお世話の仕方ですが、お水は土の表面が乾いたら
鉢の縁からたっぷりとやります。二日に1回くらいでよく、
受け皿に水をためると病気の原因となります。
購入してから1、2ヶ月も過ぎると肥料が切れてくるので肥料をあげますが、
多すぎると肥料やけを起こしてしまうので注意が必要です。
病虫害にやや弱いため、常に清潔な状態で管理する必要があります。
咲き終わった花は早めに軸をねじるようにして上に引き抜き、
黄色くなった葉も早めに球根をキズつけないように引き抜きます。
手間がかかるほどかわいいシクラメン。
横浜で育った花も多いので、お花屋さんをのぞいてみてくださいね。
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